最近はタバコを吸う人が少なくなりましたが、タバコを吸う人、または吸っていた人が困るのが歯の黄ばみではないでしょうか?
歯の黄ばみは着色汚れ(ステイン)と呼ばれていますが、タバコだけではなく飲食物による着色汚れも含まれています。
タバコのヤニによる黄ばみは着色汚れ(ステイン)の1つなんです。
そして、タバコのヤニは、タバコに含まれている有害な物質であるタールのことを指しています。
タールに含まれる成分が歯に付着したものがタバコのヤニです。
歯の表面はエナメル質でその内側に象牙質があるのですが、実は、一番外側にペリクルと呼ばれる膜が覆っています。
このペリクルは、歯垢と一緒にされがちですがまったくの別物で、本来は歯の表面を白く保つために唾液に含まれている薄いタンパク質の膜です。
そのペクリルが困ったことにタールと結びつきやすい性質を持っているんですね。
ヤニの正体がわかったところで、この記事では、タバコのヤニによる歯の黄ばみに着目して、色を落とす方法や白さをキープする方法に迫ってみたいと思います。
目次
歯が黄ばんでいると悪い印象を与えてしまう
歯に黄ばみがあるとどうしても実年齢よりも老けて見られます。
それだけならまだしも、不潔でだらしない印象を与えてしまうので、デメリットだらけですね。
まだ、飲食物による着色汚れや、加齢による黄ばみだけならマシかもしれませんが、それがタバコのヤニが原因の場合は、色だけでなく強い口臭の原因になってしまいます。
ここ50年程で喫煙者が健康のために禁煙をした人が増加し、男性は下表のように喫煙率は減少しています。(元々女性の喫煙者は少ないので大きな変化はありません)
そのため、今でも喫煙している人の印象として、自分のカラダを大切にしていないばかりか、受動喫煙と呼ばれタバコを吸っていない人が喫煙者の吐く煙を吸ってしまうということも起こり、周りへの配慮が出来ない人という悪い印象を持たれる可能性が高いですね。
性別・年代別喫煙率の推移(引用:厚生労働省 最新たばこ情報)禁煙したときの身体への影響は?
歯の黄ばみの原因になる喫煙は体にさまざまな悪影響を与えます。
少し余談になるかもしれませんが、喫煙の体への影響はかなり大きく、たとえ禁煙してもタバコを吸っていない人のカラダにはすぐには戻りません。
時系列でタバコを止めてからの体への影響を簡単に下表にまとめてみました。
時 間 軸 | 症 状 |
禁煙24時間後 | タバコの禁断症状が強く表れ体内からニコチンが除去 |
禁煙2日後 | タバコを吸っていた肺のタバコから出る有害成分が除去され臭覚と味覚が正常に |
禁煙2週間後 | 血液の循環と歯の黄ばみの状態がようやく禁煙者と同じ状態に近づく |
禁煙2~3ヶ月後 | タバコによるストレスや不安が少なくなり心臓発作の危険度は減少し肺機能も正常に近づく |
禁煙8~10ヵ月後 | 肺が清浄化され息切れなどの症状もなくなる |
禁煙1年後 | 心筋梗塞や心疾患の危険度が50%に近づく |
禁煙5~15年後 | 脳卒中の危険度が禁煙者と同等になり肺がんの危険度が30~50%減少 |
禁煙20年後 | ほぼ禁煙者と同じようにタバコによる影響を受けなくなる |
改めて喫煙ってこれほど長期間にわたって身体に影響するんだなと思いますね。
喫煙しているなら今すぐに止める!
ここで歯の黄ばみに話しを戻しますが、もし今も喫煙しているなら、すぐに禁煙をすることをおススメします。
と言うよりも、歯の黄ばみ云々よりも、命にも関わることなので、強くおススメします。
上記に示したように、タバコを止めたからと言って、すぐに禁煙者のようにはなりませんが、少しでも早く止めることで、歯の黄ばみはもちろんのこと身体への影響を最小限に抑えることができます。
まずは、一大決心をして禁煙からスタートするのが、歯の黄ばみを含めて身体の健康を取り戻すベストの対策です。
すでにタバコのヤニで黄ばんだ歯を白くする方法とは?
何とか頑張って禁煙したとしても、長く喫煙しているとヤニが歯にこびりついて黄色になっているのではないでしょうか。
そんな時に黄ばんだ色を落とす一番の方法は歯科医院でヤニ取りをしてもらうことです。
やはりここは餅は餅屋で、専門家に任せるのが一番です。
ずっと歯科医院に通い続けるかどうかは別として、主として以下のようなクリーニング方法でタバコのヤニを落とす方法があります。
また、タバコのヤニ等を落とすクリーニングは病気を治す治療ではありませんから、保険適用外になります。
① 超音波スケーラー
超音波の振動によって汚れを浮かして落とす方法です。歯石、強固なヤニや茶渋などを除去することができます。
② ジェットパウダー(エアーフロー)
細かい粉末状のパウダーを歯に噴射して歯の汚れを落とす方法です。
③ PMTC
プロフェッショナル・メカニカル・トゥース・クリーニングの略で、専門的な機器で口腔内を清掃する一連の流れのことを言います。
具体的には、ブラシやチップを付けた器具で歯の表面の汚れを落とし、再度付着しないようにフッ素化合物を塗布する場合もあります。
②のジェットパウダー(エアーフロー)を行なった後は歯の表面がざらざらとなり、着色しやすくなるので、PMTCを行なって歯の表面を滑らかにします。
白くなった歯の色をキープする!
タバコのヤニを歯科医院で落としても時間が経てばまた汚れが付いてきます。
一大決心でタバコを止めた場合には、タバコのヤニが再付着することはありませんが、歯の黄ばみはタバコのヤニ以外にも、色の濃い食べ物や飲み物を摂ると着色汚れが付いて歯が黄ばんでいきます。
ましてや、そのままタバコを吸い続ける場合には、せっかく取り除いたタバコのヤニがまた歯についてしまうことになりますね。
① 歯磨き習慣と食習慣による予防方法
歯の黄ばみの色を落とすだけでなく、お口のトラブルを予防するには正しい歯磨きをすることが欠かせません。
朝と就寝前は特に丁寧に磨く習慣をつける必要がありますね。
できれば、食事や何か食べたあとに磨くとさらにいいです。
歯磨きができなくても水で口をゆすぐだけでも着色は少しでも防ぐことができます。
また、食生活の中でも、コーヒーや赤ワイン、お茶、カレーなどの色の濃い食べ物を摂取すると、どうしても着色してしまうので、摂取後の歯磨き又はうがいは必須ですよ。
② ホワイトニング歯磨き粉(歯磨きジェル)を使用する
歯科医院に定期的に通院できるならそれが一番確実に歯の白さをキープできますが、仕事などで時間が取れなかったり、また費用もかかるので経済的に続けることが出来ないケースも多いかと思います。
そんな時には、自宅で自分の好きな時間にケアできるホワイトニング用の歯磨き粉(歯磨きジェル)を使う方法も有効です。
ただし、歯磨き粉を選ぶ時には、研磨剤がたくさん入ったものは避けましょう。
研磨剤入りの歯磨き粉で強く歯を磨くと、一時的には歯は白くなりますが、歯の表面に傷が出来てしまい、そこに色素が沈着したり、歯を傷めることになるからです。
おススメのホワイトニング用歯磨き粉は?
ホワイトニング用歯磨きジェルとして、SNSや雑誌でも人気のパールホワイトプロEXプラスをおススメします。
パールホワイトプロEXプラスは、タバコのヤニをはじめとした着色汚れを配合された薬用成分で歯を傷つけずにケアすることができると人気です。
ヤニによって歯の黄ばみが酷い場合には、先程紹介した歯科医院でのクリーニングをまず行ないましょう。
その後は、飲食物に気をつけながら、毎日の正しい歯磨き習慣とパールホワイトプロEXプラスを併用することで、元々の歯の白さをキープしていきましょう。